「もったいないばあさんのてんごくとじごくのはなし」和の話

51o7gcR2XAL._SX230_

「もったいないばあさんのてんごくとじごくのはなし」
天国と地獄の人たちは、何が違うのでしょう?
自分さえ良ければと思わず分け合う気持ちがあれば、みんな笑顔でもったいないこともありません。良心の基になるお話。子どもたちには、もったいないばあさんこんなこと言ってたなと、いつか思い出してくれたらいいなと思います。「自分さえ良ければと思わず分け合う気持ちがあれば、平和な世界ができる」というのは、もったいないばあさんのワールドレポート展でもお伝えしているメッセージ。民族や宗教や言語や国が違っても、それぞれが大事にしているものをリスペクトし、共にいることを楽しめるようになればいいな。

もったいないは、感謝の気持ちと思いやり。マータイさんも、Mottainaiには、Gratitude(感謝の気持ち)と Respect(相手を大切にすること)がこめられているから、世界平和につながるのだとおっしゃっていました。

******

以下、もったいないばあさんからのメッセ—ジです。以前にも書いた「和」の話。

日本をあらわす「和」という言葉には、異なるものが出会って、違いがあっても一緒にいることを楽しむという意味がある。和の料理は、食材の一つ一つを大事にして、その良さを引き出しながら、全体を調和させる料理。そのために、昆布やかつおぶしの出汁が使われるんじゃ。和食は、食材の和を作る料理なんじゃよ。

人の和は、季節の行事やお祭りで、皆で集って食べることで作られてきた。食事は、ただお腹を満たすためだけのものではなく、習慣や作法を知ることで、こういうことを大事にしていくと、人と人との和が育まれる、ということを学ぶ場でもある。

世界の和を作るには、民族や宗教や言語や国が違っても、自分たちだけが正しい、自分さえよければと思わず、それぞれが大事にしているものを尊重して分け合い、違いがあっても共にいることを楽しめるようになればいい。

日本では昔から、今日も無事に命が生かされているのは有難いことと考えられてきた。私たちが生きていくためにいただく命、自然の恵みに感謝して、残さないように大事にいただく「もったいない」の心を私たちは持っている。食事の時に手を合わせて言う「いただきます」と「ごちそうさま」。自然を敬い人にやさしく感謝する心もまた、世界に伝え、 そして、日本の中でもなくさないように守っていきたいものじゃ。

******

私は、もったいないは、和の心そのものだと思っています。これからももったいないばあさんから、大事なメッセージを伝えていきたいと思います。

原画展&ワールドレポート展@ブックハウス神保町御礼

13396_624986174305114_1290577663506778695_n

ブックハウス神保町galleryには、いろいろな方が来てくださいました。
「かぼちゃものがたり(私のデビュー作)から持ってます」というおじ様や、
「真珠さんの本の中ではなないろどうわが一番すきです」と言ってくださるおじ様
(もしかしたら私よりお若いかも)も。。
そんなにたくさん私の絵本を読んでくださっているように全然見えなかったのでちょと驚いたり。
男の方がふらっと一人でいらして絵本を買ってくださること少なからず。
何をしておられる方なのか気になり伺っても、「いやただ絵本がすきなので…」とのこと。
絵本は子どもたちと女の人たちだけのものじゃないんだな―と思ったりして ありがとうございます。
そして、これまでにご来場くださった皆さん、本当にありがとうございました!
もったいないばあさんシリーズ原画展&ワールドレポート展は5/11終了しましたが、
サイン本も作ってまいりました。遠方には郵送してくださるそうですので、
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。いろんな方と出会えてとっても楽しかったです♪
@ブックハウス神保町
http://bhjinbocho.exblog.jp/i11/ <たぶんここに追記される予定です。

もったいないばあさんフランスへ

2014年11月もったいないばあさんのフランス語版が出版されました。
タイ語、中国語、台湾語、韓国語に続き…
もったいないばあさんのメッセージを世界の人たちに伝えたいと思っているので、とてもうれしいです。

site-couv3D-MAM

Category: 絵本

dandan特集*もったいないばあさん10周年

講談社子どもの本通信「dandan」の最新号が発行されました。
10周年を記念して、もったいないばあさんの特集をしていただいています。


↑最新刊「もったいないばあさんの てんごくとじごくのはなし」の表紙と同じじゃよ。

もったいないばあさん10年のあゆみ
もったいことしてないかい?と言って、いろいろなところを見に行きました。
まほうのくにへ、江戸時代へ、もりへ、山へ、海へ、天国と地獄へ、そして宇宙にも…?
宇宙からの読みきかせ「もったいないばあさん」

ここには書ききれないほどいろいろなことがありました。
このHPのイベントページ、トピックスにはかなりまとまっているように思いますが、
起きたことすべてわかる年表みたいなのができればいいな。

 

**************

dandanに書ききれなかった、
もったいないばあさんにこめた思いをここにはりつけます。
よかったら読んでみてください。

息子が4歳の時に「もったいないから残さないで食べようね」と言うと、
「もったいないってどういう意味?」と聞かれて、うまく答えられなかったことがきっかけで
「もったいないばあさん」が生まれました。「もったいない」を言いかえる他の一言が見当たらず、
「この食べ物がテーブルの上に並ぶまでには、農家の人たちが、雨の日も風の日も田んぼや畑で
野菜やお米を作ってくれて…」と説明しようとしたけれど、4歳の子には長過ぎて、
途中で聞いていないようでした。そこで、読んでなんとなく意味がわかってくれたらと、
絵本を作ることにしました。今は大人も子どもも忙しくて「残してもいいから早くして」
と急かしてしまったり、物が壊れてもまた買えばいいと思うほど安いものがあふれていたり、
子どもたちが「もったいない」の意味がわからない生活をしているのかも…
ということにも気がつきました。私は母や祖母からもったいないと言われて育ち、
もったいないことをすると罪悪感があるけれど、それを子どもにもちゃんと伝えていかないと、わからないのだと。
昔ながらの知恵やものを大切にすること、自然といただく命、
作ってくれた人に感謝して残さないようにいただくことなど、これからも、
もったいないばあさんから大事なことを、わかりやすく伝えていきたいと思います。
最初の本の誕生から10年。「もったいないことしてないかい?」と言って
いろいろな所を見に行くもったいないばあさんは、今度は天国と地獄にやって来ました。
天国にも地獄にも、同じ大きなお鍋と長いスプーンがあります。違うのは、食べ方です。
自分さえ良ければと思わず分け合えば、仲良く笑顔になって、もったいないこともありません。
小さい子でも、絵本を読んで心で思うようになんとなくわかってくれたらいいなと思います。

これからも、もったいないばあさんをどうぞよろしくお願いいたします。

Category: 絵本

絵本ナビさんで特集インタビュー

絵本ナビさんの特集ページで
編集長の磯崎さんにインタビューをしていただきました。
新刊絵本「もったいないばあさんの てんごくとじごくのはなし」他、
シリーズの誕生からこれまでのことなど、
よかったらみてみてくださいね。よろしくお願いします!

シリーズ誕生10周年記念!『もったいないばあさん てんごくと じごくのはなし』真珠まりこさんインタビュー

Category: 絵本

「イカになあれ」ワークショップ

7/13(日)ブックハウス神保町さんで、
「イカになあれ」のワークショップ、「ぷかぷかイカさんのミニアクアリウムを作ろう」を開催しました。

…イカになあれは ふしぎなかがみ。
まえにたって 「イカになあれ」というと イカにかわります。
そして イカのくにに はいることができます…
もしも自分がイカになったら どんなイカになるでしょう?
そして イカの国で どんなことをするでしょう?
想像して自分のイカの世界を描いてみてください。

まずは、透明シートに油性ペンでお絵描き。それをはさみで切って
ペットボトルにいれます。水と洗濯のりの溶液をそそぐと、しゅわしゅわゆらゆら海の中。

 

 

みんないろいろなイカを考えてくれました。子どもたちの発想の新鮮なことには、いつも驚かされます。
これからももっともっと 想像の翼をひろげて
空想力をふくらませていってほしいと思います。

イヌイカ、ネコイカ、コンブイカ、あたまが食べものや飲みものになったイカ…
サメイカもいましたよ。

参加してくださった方が写真を送ってくださいました↑ありがとうございました!

この工作ワークショップは、7/27剣淵絵本の館でも開催します。
また、7/30には、宮崎県の佐土原図書館で大きな絵を描くワークショップがあります。
お近くのみなさま、どうぞご参加よろしくお願いします♪

 

Category: イベント , 絵本

「もったいないばあさんのいただきます」第5回ようちえん絵本大賞に♪

15_Img00

「もったいないばあさんのいただきます』が、第5回ようちえん絵本大賞を受賞とのお知らせをいただきました。

”子どもに読み聞かせたい絵本””お父さんお母さんに読んでほしい・お勧めしたい絵本”として、
全日本私立幼稚園幼児教育研究機構が大賞15作品を選定…のうちの1冊に選んでいただいて、
とてもうれしいです^^/本当にありがとうございました(_ _)♡

「もったいないばあさん」も第3回ようちえん絵本大賞をいただいています。
その第3回時に初めて知ったのですが、第1回ようちえん絵本大賞でも11〜20位の中に選んでいただいていました。
選定された他の絵本は昔からのロングセラーのすごい本ばかりで…
続きはこちらで>> http://marikoshinju.com/blog/?p=959
投票してくださった皆さま、本当に本当に、ありがとうございましたm(_ _)m

注*ようちえん絵本大賞は1冊だけではなくて、複数作品が受賞します。
第1回と第2回は投票で選ばれ、以降は全日本私立幼稚園幼児教育研究機構・調査広報委員会の方々に寄る選定だそうです。

Category: 絵本

「イカになあれ」絵本ナビサイン本

新刊絵本「イカになあれ」が絵本ナビさんのサイン本に登場しました。
どうぞよろしくお願いします!

 

編集長の磯崎さんからこんなご紹介をいただいています。
ありがとうござイカました〜
「…イカの国の楽しみは、絵本を開いて見てみてね。
さあ!読み終わったら、みんなで「イカになあれ」の前に立ってみましょうか。
『もったいないばあさん』で大人気、真珠まりこさんの最新作絵本です。
それにしても、イカって何だか不思議な生き物だなあ。」

Category: 絵本

「なないろどうわ」のこと & 新刊絵本「ぽんぽん」& 「おでんのゆ」のれん!

「なないろどうわ」は7月に発売された本ですが、あかいりんごに始まり、雪がふる季節を迎えて
「またりんごをいっぱいたべようね」で終わるので、実はこれからのシーズンにぴったりと思うんです。
今日の毎日新聞朝刊「本はともだち」のコーナーでは、
もったいないばあさん日記のとなりに、この「なないろどうわ」紹介記事も掲載していただいています。
まだ見ていないみなさん、どうぞよろしくおねがいします!(真珠まりこ作・絵/アリス館さんから)

●絵本ナビさんの全ページ試し読みでも読めます>http://www.ehonnavi.net/ehon/90539/なないろどうわ/

●この本の原画展を年明けの1月中旬〜2月中旬、神保町ブックハウスさんで開催する予定です。
トークイベントも企画中ですので、よかったらいらしてくださいね。

●ツイ友のヨッシーさんがこんなうれしい感想を書いてくれました。ありがとうございました〜♡
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=350678695078553&set=a.236433499836407.1073741825.100004092771779&type=1&theater

 

****************

こちらは、新刊のお知らせです。

ぽんぽん

「ぽんぽん」
真珠まりこ さく・え ひさかたチャイルド
赤ちゃんからの絵本シリーズ ¥680(税別)
あーおなかいっぱい。ぽんぽんがぱんぱん。ぽんぽこりん!

 

***************

そして、「おでんのゆ」
こんなかわいいのれんを作っていただきました〜^o^/♪

「おでんのゆ」真珠まりこ さく・え ひさかたチャイルド
ほかほかおふろは いいきもち。ああ、いいゆだな♪

 

新刊絵本「なないろどうわ」& 7/6郡山のおはなし会

「なないろどうわ」ができました。
くまとうさぎとさるが織りなす、7つの色の7つのお話。
赤、だいだい、きいろ、みどり、青、藍色、むらさき…虹の七色。
色の意味に沿ったお話が7つ入っています。
子どもたちだけでなく、読み聞かせをするお母さんとお父さんも
色の癒しを感じてもらえるような本を作りたいとずっと思っていました。
「なないろどうわ」はその思いが形になったもの。
まさに、こんな本が作りたいと思っていたそのものです。
それぞれの色の世界を楽しんでいただけたら、うれしいです。

 

結局制作に1年近くかかり、予定から4ヶ月も遅れて…7/7発売になりました。
時間をかけて作らせていただいたおかげで、満足の行くとてもいい作品に仕上がったと
感じています。
書店さんで見かけられた際には、よかったら中ものぞいてみてくださいませ。
*絵本ナビさんの全ページ試し読み&サイン本にも登場しました*
http://shop.ehonnavi.net/item.asp?c=5102840061

こちらもよかったらぜひ、みてくださいね。

 

7/6(土)福島県郡山市でのお話会では、先行して
この「なないろどうわ」のムービー的読み語りをさせていただきました。
オルゴールの音楽付き+ウィンドチャイムの効果音をつけてみたのですが
光がキラキラしているような音がぴったりで、よかったです。
色は光。波長の違う色が集まってひとつの光になるから、キラキラがぴったりなのかな。
私も癒されました*^^*
ムービーは、うごく絵本チルビー&「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」DVDの制作会社
モーニング石原さんが作ってくれました。
これからもいろいろなところで聞いてもらえたらいいな。

 

なないろどうわ

「なないろどうわ」
真珠まりこ さく・え アリス館
¥1470(税込)

 

 

★福島県郡山市でのおはなし会で、主催のこども支援子育て支援係の皆さまと。

大きなあたたかいふところで、子どもたちの成長を願うお気持ちがすてきでした。
郡山の皆さん、本当にありがとうございました!

 

 

Category: イベント , 絵本