乙武洋匡さんと/dandanの対談

講談社絵本通信の情報誌【dandan】vol. 25号ができました。
今回は、先日の乙武洋匡さんとの対談記事が、掲載されています。
テーマは、「これが絵本の底ぢから」
そして、全国訪問おはなし隊14000回記念に同行して、私も宮城へ伺った際のレポートも。

 

 

絵本の底ぢから…

前向きに生きて行くためには、希望が必要で、希望をもつためには、心がうごく体験が必要。
同じ場所に暗く重い心でいると、そのまま動けない気がしてきます。
絵本は、心がうごく体験をする手段のひとつ。
だれでも手軽に、ページをひらくだけで、お話の世界に入ることができます。
わくわくしたり、どきどきしたり、じーんとしたり…
心が動く体験があれば、また動き出そうという気持ちになれると思うんです。

乙武さんからは、仙台での始球式のこと、石巻市の渡波小学校で、
FUNKISTと演奏をされたお話なども伺いました。
音楽や、スポーツを通して、メッセージを楽しく伝えられるって、すてきですね。
からだも心もたくさんうごかして、豊かな人生を送ってほしいです。

 

 

3/11のあと、すぐに被災地に行ってボランティア活動できないことに、申し訳なさや、
あせりや無力感を感じていました。
乙武さんも、自分が行っても足手まといになると思っておられたとのこと。
あの被災地の映像を見たら、だれだってすぐにとんで行って、できることはなんでもしたい
と思ったと思う。
だけど、子どもがいたり仕事があったり、何かしらの事情でとんで行けなかった。
私もそう。すぐに行けないことに罪悪感を感じていました。

そんなとき、乙武さんの本「希望 ーぼくが被災地で考えたことー」を読んで、
それぞれができるときに、できることをすればいい。役割分担だから。…と言っていただき…
頭ではわかっていたけれど、本当にそれでいいんだと納得。安心しました。

 

私は、乙武さんは「希望」をわかりやすく体現している方だと思います。
身体のない部分が多い乙武さん…
健常者がある日突然そうなったら、その人は絶望してしまうかもしれない。
けれども、こんなにも生き生きと輝いて、毎日を楽しんでいる乙武さんに会うと、
自分もまたがんばろう、やってみようと希望を感じ、勇気がでてくるんだと思う。

 

紙面に掲載されたこと以外にも、いろいろなお話を伺いました。
その中には、皆さんにとっても、生きるヒントになるのではと思うことも。
乙武さんは、本当に毎日楽しそうで、
「よくそういわれるんですよ^^♪」って笑うけど、
特別なことではなくて、ただすきな人と話をしたり、ごはんを食べたり…
そういうことが楽しいんだそうです。
なんとなくそうなんじゃないかなって思うんですけど?って聞いたら、そうです♪って。

 

「子どもたちにとって家庭はとても大切」という話もしました。
自分の存在に肯定感と自信をもって生きていくために。命の大切さがわかるために。

 

 

11/23掲載の毎日新聞連載コラム「もったいないばあさん日記」に、乙武さんとお話したことのエッセンスをこめました。↓クリックすると大きくなるので、読んでみてくださいね。

 

この文の最後のことば
「もしも、自分が死んでも悲しむ人なんて誰もいないと言う子がいたら、
私がすごく悲しむよと言って、いっしょに泣きたいよ」というのは、
「自分が死んだって悲しむ人なんかだれもいないと言う人に、なんておっしゃいますか?」
と聞いた時に、「ぼくが悲しむと言います」との乙武さんの答えでもあります。
もったいないばあさんならこう言うだろうと私もずっと思っていたことですが、
コラムの中にはそこまで書けず、すみません。せめてブログにと思い、今書いています。

乙武さんは、明るくてやさしくて、謙虚で真摯。
思いやりと感謝の気持ちがあって、常に子どもたちのことを一番に考える愛がある。
もったいないばあさんがいつも大事に思っていることを
ながなが説明しなくてもわかってくださると感じました。
お話しできて、本当にとてもうれしかったです。

 

最後に、
「もったいないばあさんと何かいっしょにできたらいいですね。
いっしょにすることで、よりよくなる何か」と乙武さんが言ってくださったのも、
すごくうれしかった!いい企画をぜひどうぞ、よろしくお願いします!

 

 

↑「dandan vol.25」の対談記事も、機会がありましたらどうぞご一読ください。
dandanは、おはなし隊のイベントで無料配布するほか、下記の方法でご購読いただけます。:

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〒112−8001
東京都文京区音羽2−12−21
講談社 児童局 「dandan」編集部
TEL: 03−5395−3533

●dandan vol.25 表紙は、「でんせつのきょだいあんまんを はこべ」
サトシンさん作/よしながこうたくさん絵。超大作!

 

 

★最後の最後になりましたが、
ツイッターで話題の「オトことば」も読みました!
乙武さんのメッセージがわかりやすく響く。共感できる。
ただ言いたいことを並べてるのではなくて、ひとつひとつ、短くても心のこもった
ドラマなやりとりだから。
印象に残ったのは、「以前美輪明宏さんが『乙武さんは来世は間違いなく菩薩様』
とおっしゃったのを思い出しました。素敵ですね。ニッコリ」というフォロワーさんのツイート。
私も、
乙武さんって、菩薩さまが若い人にメッセージを伝えるために今風に姿を変えたような人だなあ…
と思っていたので、やっぱり!と思いました^o^/!
あ、でも…エロなんでしたっけ^^?

 

Category: 人、対談 , 絵本 , 連載