もったいないばあさん日記「栗」
先日掲載のもったいないばあさん日記「栗」。
これは、私に渋皮煮をくれたお友達のみきさんと栗拾いに行った時のことを書きました。
みきさんにはいつもいろいろなことを教えていただいています。私の自然の先生。
みきさんたちがネイチャープログラムリーダーを務めるYMCA東山荘には、
息子が赤ちゃんの頃からお世話になっていて、赤ちゃんといっしょのキャンプ、
小学生の子ども自然キャンプ、大人も楽しめる自然プログラムなど、
さまざまなイベントに参加させていただいてまいりました。
みきさん、いつもありがとう!
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もったいないばあさん日記第97話 「栗」真珠まりこ作・絵
毎日新聞 2013年10月23日朝刊
「もったいない栗の木があるんですよ。りっぱな栗がたくさんなるのに、わかりにくい所にあって誰もとりに来ないんです」と近所の人から聞いて、子どもたちを誘って行くことにした。みんな栗拾いは初めて。わくわくしながら向かったよ。
その木の下には、丸々とした大きなイガ栗が、ごろごろころがっていた。イガを両足ではさんで踏むと、中の栗がぽろんと出てくる。わあと歓声があがり、子どもたちもさっそくまねして拾い始めた。下に落ちている栗は虫食いのものが多く、見つけるたびに「あーあ」となってしまう。そこで長い枝を見つけてきて、上になっている栗をたたいて落としたり、しばらくするうちに、栗を拾う技と知恵を身につけていった。
「あ、これもったいない」と見せに来てくれたのは、ぺっちゃんこの薄い栗。イガの中にはつややかで丸々とした栗もあれば、べちゃっとつぶれたようなのが入っていることもある。「これは栗のなりそこないみたい。もったいない」と言うので、「いやいや、これはこれでいいことに使えるんじゃよ」と言って、持って帰った。
拾った栗をゆでている間に、さっきの平たい栗に小枝をくっつけて、スプーンを作ったよ。かわいい栗のスプーン。みんなで工作してから、ゆで上がった栗をおやつに食べた。
今夜のごはんも、栗ごはんかな。
http://mainichi.jp/feature/news/20131023ddm010070031000c.html
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写真は、スプーンにする栗。おままごとに使ったり、お塩のスプーンにしたり。かわいいでしょ。