子どもたちの未来のために
「10万年後の安全」と「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画を観にいきました。
「10万年後の安全」のほうは、原発から生まれる放射性廃棄物処理場の話。
渋谷のアップリンクで。そんなに大きくない会場は、立ち見も入れて超満席。
フィンランドのオルキルオト、地下500メートルに作られている放射性廃棄物の永久処理場。
放射性廃棄物が生物に無害になるまでには、最低10万年を要すると言われている。
だから、そこに一度埋めたものは、二度と掘り返されることがないように封印される。
10万年間封印しないといけないものを作り出してしまった人間。だけど、
10万年間も絶対に開けないように責任を持てる人がいるだろうか。
氷河期が訪れたりして、今の世界はあとかたもなく様変わりしているかもしれない。
『開けるな』という看板をたてたとしても、今私たちが使っている言葉を理解できる人が
いないかもしれない。
好奇心から、または、宝物が入っていると思って、封印されている箱を掘り出して開ける人が
いるかもしれない。
登場した人物のひとりは、「実際に廃棄物は宝の山。その中には、ウランや銅やプルトニウムが
含まれているのだから…」と語っていた。
すべての命が失われるかもしれないほど危ないものを増やし続け、
ゴミとして未来に残し続けて行く私たち。
なぜそんなことに…
だれがそんなことしていいって言ったの
こんなことになるなんて、知らなかった…
原発なんかいやだ!
多くの人が声をあげるようになりました。
安全な自然エネルギーへ変えて行くためには、
それぞれができることを
いまやらなくちゃの時。
「福島の子どもたちを守りたい」
と行動している方々もたくさんいらっしゃいます。
5/23福島の子どもたちを守りたいと文科省に集まった親御さんたち。
年間20msvという数字は、子どもが浴びる放射線量としては安心できないから、
元々設定されていた1msvに戻してほしいと訴えました。
子どもたちが病気になってしまったら…
そう思うと、いてもたってもいられないのは当然のことだと思います。
安全だと言われているものは本当に大丈夫なのか、という心配。これをなくすには、
正直に誠実に、「命を守ることを一番に考えている」と信頼しあえる関係を
築いていくしかない。
放射能の心配なんかせずに生きて行きたい!
「ミツバチの羽音と地球の回転」は、対岸に建設予定の原発に反対する祝島の人々と、
持続可能な社会のためのエネルギーについてのお話。
脱原発を国民投票で決めて、2020年までに石油にも依存しない社会作りをめざしている国、
スウェーデン。地域の中で、自然エネルギーを自給自足している場所もあるそうです。
地域の中で、食べ物もエネルギーも自給することができるなんて… 夢みたい。
輸送にかかるエネルギーが少なくてすむし、食べ物は新鮮なものが食べられるし、
ゴミをリサイクルしたりエネルギーに変えたりして循環しやすいし、なにより
そこに住んでいる人たちが、自分たちのくらしをどうするか自分でえらび、
つながることができる。自分たちの町にもくらしぶりにも、愛情をもって暮らしていけると思う。
それは幸せなことです。
「日本には風力も波力も、他にも自然のエネルギーが豊富にあるのに、なぜやらないんだ」と
言われていました。
そんなこと日本じゃ無理、と最初から決めつけず、できるように努力して行きたい。
子どもたちが安心して笑顔で暮らせる未来のために。
まずは情報をあつめ、どうするか自分で考え、できることをしていきましょう。
●「もったいないばあさんと考えよう世界のこと・生きものがきえる」の監修をしてくださった
WWFジャパンさんが、自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため
「エネルギー基本計画」を変えよう!という署名運動を展開中。
● 母子疎開支援ネットワーク「hahako」
赤ちゃんお母さん妊婦さんたちを安全な場所にと支援を行う情報サイト。