Bologna Book Fair 2013

 

3/25〜28イタリアのボローニャで開催されていた、絵本と児童書のブックフェアに行ってまいりました。
子どもの本のお祭りのような国際見本市で、今年は50周年ということもあり、
日本からもたくさんの方々がいらしてました。
各国から集まった編集者、作家、イラストレーター、普通なら会えない人たちと出会うことができる
すごい場所です。
私は初めての参加だったのでどきどきしながらも、
その場にいることに、わくわくしていました。

 

フェア会場ではイラストコンクール入賞作品の展示もあり、
ファイルを持ってブースを回るイラストレーターさんたちに、たくさん会いました。
編集者さんが忙しい合間をぬって作品をみてくれるので、
特別な出会いがあるかもしれないと、みな夢をもってがんばっています。
実際に、このボローニャのブックフェアの出会いから、外国で絵本を出版した日本の方々も
少なからずおられるそうです。

 

私は今回ほとんど、講談社さんのブースでのミーティングに参加させていただきました。
現在「もったいないばあさん」は日本語以外に、韓国語、中国語、台湾語、タイ語に
翻訳出版されていますが、もったいないのコンセプトをより多くの方々に伝えるためには、
英語、フランス語などに翻訳されて西欧諸国でも読んでいただけるように
なってほしいと願っています。
もったいないばあさんシリーズにこめた思いや、「もったいない」というコンセプトを、
なぜ今の時代の世界の人々に伝えたいと思っているのかをお話させていただきました。

アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン、ブラジルなどなど、
なかなかお目にかかれない遠い国々、特に欧米の出版社・編集者さんに、
作家として直接お話できたことは、とても大きな意味があったと感じています。

フランスのある出版社さんは、昔からもったいないばあさんの本を
気に入ってくださっていたとのこと、熱心に話をきいてくださり盛り上がったので、
いっしょにいろんなことができたらいいなあと期待がふくらみました。

伝説の編集者、ニール・ポーターさんともお話させていただきました。
ボローニャに行ったからこそ知りあえて、思いを伝えながら作品をみてもらえて、
可能性が芽生えたのだと思います。
そんな明るい夢を持てること、前向きにテンションがあがってまたがんばろうと思えることが、
ボローニャブックフェアの魅力なのだと改めて思いました。

 

講談社ブース↑みなさんに本当にお世話になりました!

 

日本のJBBYから、Fresh Japanというブースが出展されてにぎわっていました。

Fresh Japanブース↑
作家の三浦太郎さん、いまいあやのさん、
児童文学を研究され、アメリカの大学で教授をしておられる横田順子さんのトークやレクチャー、
ブックツアー(広松由希子さんが案内しておられました)などがあり、日本の本と作家を紹介されていました。
横田順子さんとごいっしょさせていただく機会がありお話伺いました。
グローバルで知的で、あたたかく思いやりのあるとってもすてきな方でした。

 

こんなブースもありました↑ あざやか!
そういえば、韓国の出版社ブースもとても大きくて華やかでした。国をあげて支援をされていて、
ブースのパーテーションも特別に制作してボローニャに保管してあるのだそうです。
日本も応援をいただいて、もっと盛り上けていけたらいいですね。

 

会場にいたカリメロ大人気 ★ 若き編集者ゆーこ姫&春子ちゃんは知らなかったそうですが…

 

フェア会場では、「もったいないばあさん」以外の本も、
JFCさんのブースで紹介していただいたり、アポの取れた出版社に持ち込んでみたりしました。
私のように本を翻訳出版してもらう目的であれば、飛び込みでブースをまわるというよりは、
出版社やエージェントを通してアポイントをとってもらったほうがいいように思います。
ごろごろカートを引きながら自分で本を持って回っている著名な作家さんも
いらっしゃるそうなのですが、私の印象では、飛び込みなら、
イラストレーターとしてイラストの見本ファイルをもってのほうが、
わかりやすく見てもらえるように感じました。
これから出版される「なないろどうわ」も「チョコだるま」も「おべんとうバス」も
世界中のたくさんの人たちに見てもらえたら、うれしいな。

 

ボローニャではブックフェア以外に、町の中央図書館、サラ・ボルサ市立図書館にて、
もったいないばあさんのおはなし会とワークショップをさせていただきました。
そのようすは、長くなるので別のページにて>>>Mottainai World in Bolognaのブログ

 

 

ほとんど観光の時間がなかったのですが、
図書館のイベントを企画してくださったボローニャの日本人家族会「まねきねこ会」の清水希美さんに
マンジョーレ広場の周りをちょこっと案内していただきました。
図書館はこの広場の真ん前にあります。

市場のやおやさん。かぼちゃみたいなトマトがありました。と、お花やさん。夜の照明が美しい広場。

 

マンジョーレ広場の噴水の像。大学生が中世のかっこうして集まってました。

 

紋章が描かれた大学のろうか天井。

 

ボローニャ在住のアーティストYumi Karasumaruさんの個展にも伺いました。
長年講談社ブースを任されておられる重鎮です。

ボローニャに住む日本人の方々の中には、アーティストもたくさんおられるとのこと。
案内してくださった清水希美さんも、中世の音楽、古楽をリコーダーで奏でる演奏家。
アコースティックで独特なリズム響きが魅力的な音楽です。
あの町並みの教会の中で演奏されるなんて、すてきですね。いつか聴きに行けたらいいな。

 

泊まってたホテル。中庭があって、朝食のお部屋がすてきでした。いろんな味のクロワッサンが美味。

 

食事の写真、ぜんぜん撮らなかったのが残念ですが…
いろいろおいしかったです〜
トルティリーニというちっちゃい餃子のようなパスタ+ブロススープが一番おいしかった。
最後の日、打ち上げの食事会にて
作家の朽木祥先生とごいっしょさせていただきました。
次の日お嬢さんとモデナに行かれるとお話しされていていいなあ〜〜〜と思いました。
またお話伺いたいです。

ボローニャでお世話になった皆々さま、本当にいろいろありがとうございました!!

 

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