京都大学で医学教育と絵本についての話

3/15 京都大学へ。
医学部の先生が主催されている、医学教育の研究会でお話させていただく機会がありました。
「絵本と医学教育のコラボレーションは可能か」という趣旨のワークショップにも参加。

命に関わるお仕事をされ、また将来医師をめざす学生さんを指導されている先生方が、心を大切にし、深く考えること、それを話し合う題材として絵本を使ってくださるなんて、すごいことだと思う。各自持参の絵本について「なぜこの絵本を選んだのか?どこが医学教育とリンクすると思うか?」など話
をされ、その感想を言い合う、というワークショップは、活発な議論で盛り上がりました。

  

前にも書いたけど、拙著「おたからパン」を読まれた主催の先生が、コツコツ努力をすることについて、学生さんたちにその良さを絵本で伝えたいと思ってくださったのがきっかけでした。
それ以来私も、コツコツ努力することの良さについて、あれこれ考えます。

そのひとつ→このブログを書くためにメモを取っているうち、あることに気がつきました。

考えをまとめてメモしているうちに、横道にそれたアイデアが浮かび、
それも書きたくなって、余白に吹き出しみたいな新たなメモがどんどん増えていく。
スマホでメモを取っていたら、この横道アイデアを書く余白も余裕もなくて、流れてしまう。
でもそのメモの余白に書き留めたものこそ、あとで大事だったり、あらたな可能性に広がるものになることがあって、
絵本というのは、それに似ている気がする。それは想像力に関わっていると思う。
近道をいくと、横道にそれたり、余白の部分が持てることがないのでは、
コツコツやっているからこそ、それが経験できるのでは、とも思った。
コツコツやることのよさは余白につながり、ただ目的を達成するだけでなく、新たな可能性をみつけて大きく広がるために必要なんじゃないかな。

絵本にできることは、私たちが思っているよりも、たくさんどころか無限大かも。

前の日3/14、京都の賀茂川の源流、志明院にも伺いました。
空海が守っていたほこらの岩から、ぴちょんとたれるひとしずくが、賀茂川の始まり。
「ぴちょん かわのあかちゃんが うまれたよ」
ここを訪れた昨年の5月は、新緑みずみずしく、いろんな生きものたちが生まれたばかりで、
生きていること、生まれたことを喜んでいるように感じて、赤ちゃんというのは、新しい命が生きていることを喜んでいる象徴なのだと思いました。命芽生える新緑の時期に、もう一度伺いたいです。

 

 

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