NHKスペシャル「見えない“貧困”~未来を奪われる子どもたち~」

NHKスペシャル「見えない“貧困”~未来を奪われる子どもたち~」を観ました。
もったいないばあさんのワールドレポート展の会場で講演をさせていただく際に時々、「世界の子どもたちのことだけではなく、日本の子どもたちのことも伝えてください」と言われることがあります。もちろん私も気になっています。各地で開催されている子ども食堂や子どもたちの安全と安心を守る地域の活動を自分もしたい、もしくは応援していきたいとも思う。
「自分が住む町を子どもたちが安心して笑顔で暮らせる町にするために、一人一人が自分にできることをすればいい。そうすれば、誰もがその町に住むことを幸せに思うじゃろう。そういう町が広がっていけばええんじゃよ」ともったいないばあさんも言っています。防犯パトロールやゴミ拾いや、絵本の読み聞かせ活動だって心を育て笑顔を増やすということになると思う。一人で一回ですぐ全部解決なんてできないけど、一人一人が集まって努力すれば、世界も社会もきっと良くなると信じたい。希望がないと生きるのがつらいから、あの子たちが希望を持てる社会にしていかねばと思う。

もったいないばあさんのワールドレポート展は、今世界で何が起きていて、それが日本で暮らす私たちとどう関わっているのかを伝える展示会で、登場する世界の子どもたちは相対的貧困ではなく、絶対的貧困の中に暮らす子どもたち。
貧困の種類は違うかもしれないけど、貧しさと格差から将来に夢が持てなかったり、さまざまな問題にまきこまれ、子どもたちの安全がおびやかされているのは同じ。子どもたちは、国の、世界の未来を作っていく人たちだから、日本の子どもも世界の子どもも大事に考えていかないとと思う。

●2017年2月15日(水) 午前0時10分再放送
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586894/
NHKスペシャル「見えない“貧困”~未来を奪われる子どもたち~」
子どもの6人に1人が「相対的貧困」と言われる日本。しかし、具体的に何に困り、どういった支援が必要なのか明らかにされてこなかった。今年度、自治体や国が初めて大規模調査を実施。調査から「新しい服が買えない」「アルバイトで家計を支えている」など具体的な状況が初めて可視化された。「見えない貧困」の実像に迫り、子どもたちにどのような支援が必要なのか、解決の道筋を探る。

ある国・地域の中で平均的な生活レベル(獲得収入)よりも著しく低い層・個人を貧困と呼ぶのが「相対的貧困」、国・地域の生活レベルとは無関係に人間が生きるのに必要な最低限の衣食住を満たす生活水準以下の層・個人を貧困と呼ぶのが「絶対的貧困」の概念だそうです。